BLOG 西精工の日常

2010/06/01 からあなたは累計 人目の訪問者です。

(本日は 番目のアクセスです。 また昨日は 人のご来場者がありました)

2022.02.09

ナットのお話:四角ナット

Wの気まぐれ配信で、西精工の主力商品の紹介をしています。
今回紹介させていただくのは「四角ナット」!

六角ナット同様、シンプルな形状の四角ナットです。
シンプルですが、製造難度はけっこう高めです。
この四角ナット、西精工では主に二通りの加工方法で製造しています。
ひとつは、平べったい材料に穴を開け、決まった寸法にカットしていく方法。
もうひとつは、材料を四角形の金型に押し込んで四角形にしていく方法です。

また、四角ナットは「見えないところにこっそり使われている」使用用途が多いのも特徴。
電子部品やおもちゃ、自動車の電装部品などに使っていただいています!

ちなみに、写真に写したのは西精工の四角ナットラインナップの一部。
同じねじの大きさでも、ボディの種類がたくさんあります。
下の写真、ちょっと横から撮影してみましたが、四角ナットの「厚み」がそれぞれ違うのが分かるかと思います。
お客様のご要望に合わせて、たくさんの寸法の製品を取り揃えております。

使用用途で多いのは、左の写真のように樹脂部品に挿入されて「電気配線の端子」としての使用です。
こういった箇所は、更に樹脂部品が組み合わされるので私たち一般人はまず見ることがないと思います。

下の写真、四角ナットの中でもかなり小さい製品!
ねじの呼び径で「M1.6(1.6ミリ)」の四角ナットです。
シャープペンシルの芯と比べてもご覧の小ささ!
西精工ではこんな小さい四角ナットも製造しております。

それと、ちょっと変わり種も紹介します。
正確にはこの製品、社内では四角ナットの部類ではないのですが、形が四角形なのでムリヤリここに入れてみました。
これは社内で「ホースバンド」と呼ばれている製品なのです。
「ホースバンド」っていう名前、知っている人も少ないかと思います。
まず「ホースバンド」というのは、ホースが抜けないように締め付ける器具のこと。

例えば、ホースを使って水をまく時、蛇口にホースを突っ込んだのはいいけど、水圧によって途中でホースが抜けて、蛇口から「ドバババーっ!」って水が噴き出た経験はありませんか?
そんな時に、ホースを突っ込んだ蛇口を、このホースバンドで締め付けておくと、水圧で抜けることはありません。
自動車の中にもたくさん使われています。
よく見かけるのは、下の写真、左側のようなスパイラルタイプのホースバンドですが、私たちの製品が使われているのは、写真右側の「ワイヤー式」と呼ばれるホースバンドです。
ワイヤーとボルトが組み込まれているのが分かりますか。

これがどうしてホースバンドになるのか?
これを説明するのが難しい!
Wも入社当初、全然理解できなくて、実際にワイヤーとボルトを通して、自分でねじ込んでみて初めてホースバンドを理解できました。

下の写真が分かりやすいかな。
ボルトを締め込むと、ボルトの先端とそれに引っ掛けてあるワッシャとワイヤーが右へ動きます。
ワイヤーの左側は固定されているので、ボルトの先端が右へ動くとワイヤーの「輪」が小さくなります。
こうやってホースを締め付けていくのが「ワイヤー式ホースバンド」なのです。

おっと!
四角ナットの紹介のはずが、ホースバンドの説明に熱が入ってしまいました(汗)
冒頭にも書きましたが、この四角ナットは「見えないところにこっそり使われている」製品です。
皆さまの身近にたくさんある四角ナット、ぜひぜひ「西精工の四角ナット」をよろしくお願いします!

W 

前の記事 BLOGトップへ 次の記事
月別アーカイブ