2018.05.16 「工熔社製作所」の製品カタログ! 先日、西部長が何やらクラッシックなカタログを持っていたので、見せてもらうと・・・ナント! (`・ω・´)西精工の前身である「工熔社製作所」の製品カタログじゃないですか! はい、西精工のホームページの「沿革」にも記述されていますが、西精工株式会社になる前、昭和14年から昭和35年までこの「工熔社製作所」が、工作機械用のバイトやカッターを製造していました。その当時のカッター製品である「コバルデアカッター」という製品のカタログのようです。 カタログに記述されている内容をチェック!まず驚くのがその「字体」!かなり「旧字体」が使われています。下に貼った説明文の一行目には、 「切削工具用材料の使用節約を目的とし昭和14年10月16日以後、高速度鋼(※ハイスのこと)バイトの使用制限が実施されるに至れり」 と書かれています。わざわざ「昭和14年10月16日」と書かれていること。金属使用に対して制限が掛けられていること。これらのことから、太平洋戦争の直前か、戦中初期なのかも?なんて推測すると、ワクワクしてきます。さすがに戦中の末期となると、工具を作る鋼そのものも取り扱えなくなっていたのかもしれないし、戦後だと「昭和14年~」のくだりも記述しないと推測しました。 下に貼り付けたのは、この「コバルデアカッター」の特性が記述されています。上にも書いたように「旧字体」がすごいのと、語尾とかも特徴的です!「又刃先高速度鋼刃片は全体を第一種程度の精密研磨なる故切粉の排出円滑従って 切削面も極めて滑らかなり」独特な文章ですね! 正確な年代が分からないのがもどかしいですが、仮に戦前のパンフレットだとすると、ホントにすごい!カッターの使用条件データを表にキレイにまとめて表現しています! パンフレット裏側に書かれた連絡先。電話番号に「局番」がありません!しかも!ナント、大阪に出張所があったとは!?更に!社名左に描かれたマーク。見覚えありませんか? はい!この「工熔社製作所」のマークが、後の西精工の「ハグルマ印」に受け継がれているんです!なんだか、創業時の思いがこのマークを通じて受け継がれているような感じがして嬉しいです! 「工熔社製作所」は、バイトやカッターでお客様のお役に立ってきました。時代は移り変わり、取り扱う製品は変わっても、「創業の精神」は変わることなく、私たち西精工社員の大切な拠り所となっています。これからも西精工は「創業の精神」を大切にし、ファインパーツでお客様のお役にもっともっと立つことができるよう、がんばっていきます! W 前の記事 BLOGトップへ 次の記事